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これだけは準備しておきたい!防災グッズや備蓄品

これだけは準備しておきたい!防災グッズや備蓄品

地震や台風、大雨などの自然災害が起きた時のために、防災グッズや備蓄品の準備は今や必須の対策です。いざという時に切れていないこと、取り出しやすいことが重要なので、収納する場所や方法を工夫したいですね。

今回は、防災グッズや備蓄品として準備しておきたいもの、その収納場所と方法についてご紹介します。

自然災害が起きた時、停電が起きるとガスや水道もストップする可能性があります。
ライフラインが停止してから復旧するまでの日数は、自然災害の規模によって異なりますが短くて数日、長いと一週間以上続く場合も考えられます。
家自体に大きな影響が出ていなければ在宅避難ができるので、一週間前後自宅で生活できる程度の防災グッズや備蓄品を準備しておくと安心です。

一例として、成人2人と小学生の子ども1人の3人家庭に推奨される防災グッズ・備蓄品の主な内容は次の通りです。

食品等

  • 水(2Lペットボトル)12~14本
  • レトルトご飯26食
  • レトルト食品9個
  • さばの味噌煮などの缶詰9缶
  • 乾麺や即席麺など3パック
  • 無洗米5kg
  • 調味料セット適宜
  • その他栄養補助食品、野菜ジュース、健康飲料粉末、フリーズドライ食品、乾物など

衛生用品

  • 除菌ウェットティッシュ90~100枚
  • マスク15枚
  • ウェットボディタオル12~15枚
  • 携帯トイレ・簡易トイレ45~50回分
  • 生理用品3~5日分
  • その他救急箱、常備薬、アルコールスプレー、使い捨てコンタクトレンズ: 1人1か月分など

生活用品

  • カセットコンロ1台
  • カセットボンベ3本
  • ラップ、アルミホイル各1本
  • ポリ袋1箱
  • ビニール手袋1箱
  • トイレットペーパー8ロール
  • ティッシュペーパー3箱
  • 懐中電灯1本
  • 乾電池(単1~単4まで)各2個
  • 携帯電話台数分の簡易充電器
  • 新聞紙適量
  • その他使い捨てカイロ、ガムテープ、軍手、安全靴、手回し充電式ラジオ、マルチ工具セット、LEDランタン、クーラーボックスなど

防災グッズや備蓄品の種類や数量は家族構成や年齢によって変わりますので、適量の目安を事前にシミュレーションサイトなどで調べておくとよいでしょう。

参考:東京備蓄ナビ
https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/

防災グッズや備蓄品のおすすめ収納場所

準備しておく防災グッズや備蓄品は、使いやすい位置に保管しておくことが重要です。

食料品や日用品を普段使う量よりもやや多めに買い置きして、使った分だけ買い足すことで常に一定量の食料をキープしておくことを「ローリングストック」と言います。こまめに防災グッズや備蓄品の量や状態をチェックできること、いざ自然災害が起きた時にすぐ取り出せることがポイント。おすすめの収納場所を4つご紹介します。

玄関まわり

地震が起きた時、屋内にいたままでは危険だと判断したら屋外に急いで避難する必要があります。防災頭巾やヘルメット、懐中電灯、軍手、安全靴などは防災リュックにひとまとめにして玄関まわりに収納しておくのがおすすめです。

階段下収納や納戸

トイレットペーパーやティッシュペーパーといったかさばるものは、ある程度広いスペースを確保できる場所に収納しておくとストック量を増やせます。同じものを大量にストックすることが目的なので、取り出しのしやすさよりも収納量を重視して奥行きがあるスペースを活用するとよいでしょう。

キッチンの床下収納

加工食品、乾物などの食品や調味料類は、キッチンの床下収納に収納するのもおすすめです。温度がある程度一定しており、室内のスペースを取らないので、長期間保存可能な食品を収納する場所として適しています。

リビングや寝室のシステム収納

壁面に固定したシステム収納は、地震の揺れで収納棚が倒壊し下敷きになる事故を防止しやすいので、人が集まるリビングや長い時間過ごすことが多い寝室の収納として新築時に設置するケースが増えています。団らん時や就寝時に災害が起きた場合でもすぐ対応できるよう、防災グッズをまとめた防災リュックや救急箱、LEDランタンなど緊急時に必要なものをリビングや寝室のシステム収納に収納しておくと安心です。

防災グッズや備蓄品の使いやすさがアップする収納の考え方

いざという時に防災グッズや備蓄品が使えるようにするには、収納方法を工夫しておくと便利です。単に収納するだけでなく、使いやすさを考慮した収納方法をご紹介します。

Step1.使用シーンにあわせて防災グッズや備蓄品をグループ分けする

ローリングストックとして日常生活で使用しながら必要量をキープするものと、万が一災害が起きた場合に初めて使うものとでは、使用するシーンが異なるためおすすめの収納場所も異なります。日常生活で消費しながらストックし続けるものか災害時にのみ使うのか、防災グッズや備蓄品を大まかに分類しましょう。

Step2.使い方に沿ってさらに細分化する

次に、防災グッズや備蓄品の「使い方」に焦点を当ててさらに細分化していきます。たとえば災害が起こった時にすぐ持ち出す・身に着けるものとしてはヘルメットや使い捨てカイロ、懐中電灯、安全靴など、災害が起こった時に状況が落ち着いてから使うものとしてはマルチ工具セットやLEDランタンなどがあります。「いつ」「どのように」使うのかを考えて区分し、それぞれをひとつの防災リュックやコンテナにまとめて収納しておくと便利です。

Step3.分散収納する

地震による揺れで柱や梁が傾いたり、大雨の影響で床上浸水が起きたりすると、防災グッズや備蓄品を1ケ所にまとめて収納していた場合は全滅してしまう危険性があります。ドアや窓が開かず屋外に脱出できないというケースもゼロではないので、水や缶詰、簡易トイレといった災害後すぐ使うものは各部屋に分散して収納しておくのがおすすめです。

まとめ

防災グッズや備蓄品は、収納場所や収納方法によって使いやすさが大きく左右されます。家族の構成や年齢、緊急性、ストック量、ローリングストックの対象かどうかなどによって「どこに」「何を」「どれだけ」収納しておくかを定期的に見直しながら、使いやすい場所や方法を随時工夫してみてくださいね。

この記事を書いた人

河野 由美子
河野 由美子 二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手ハウスメーカーでの勤務を経て独立。 日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。 建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

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河野 由美子
河野 由美子 二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手ハウスメーカーでの勤務を経て独立。 日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。 建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。