中庭のある家のメリット、デメリットとは?ポイントを詳しく解説

2024.04.19

家を明るく開放的にするための方法として、「中庭」があります。

プライベートが確保できる中庭は、日当たりだけでなく風通しや防犯面も優れており、住宅密集地や狭小地などで、外からの視線が気になる人におすすめです。

そこで今回は、中庭のある家のメリット、デメリットを詳しく解説します。

注文住宅で中庭について検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

中庭のある家のかたち

中庭のある家には、3つのタイプがあります。

それぞれの特徴を理解し、どの形状が自分に適しているか考えてみましょう。

ロの字型

ロの字型は、庭の四方を建物で囲んだ形状です。

完全なプライベートの庭がつくれるタイプで、中庭のある家と聞くとこのかたちを想像する人が多いでしょう。

外部からの視線を気にする必要がないため、プライバシーを重視したい方に向いていますが、ある程度の敷地の広さが必要になります。

また、外壁が増える傾向にあるため、建築費が高くなりやすく、中庭の排水には注意する必要があります。

コの字型

建物をコの字型につくることで、三方が家の壁に面している中庭ができます。

三方は壁に囲まれていますが、一方はオープンになっているため、ロの字型よりも開放的な形状です。

周囲の視線を程よく遮りながらも開放感を演出できるため、バランスの取れたかたちといえるでしょう。

ロの字型よりも広く庭を確保しやすいため、家庭菜園やガーデニングを楽しみたい人には向いています。

どうしても開いている一方の視線が気になる方は、高さのある目隠しフェンスや植栽などで工夫するとよりプライベートな空間にできるでしょう。

Lの字型

建物がL字型になっており、2面の壁が庭に面している形状です。

ロの字型やコの字型よりも開放感がある反面、プライベートが確保しづらく、周囲の視線が気になるデメリットがあります。

シンプルな形状のため、建築もしやすいですが、プライベートを確保するためにはコの字型よりも工夫が必要となるでしょう。

中庭のある家のメリット

中庭のある家は、明るく開放的なイメージです。主に以下のようなメリットがあります。

明るく、風通しがいい家ができる

注文住宅を建てる場合、日当たりや明るさを重視する方が多いですが、中庭を作れば簡単に希望が叶います。

とくに狭小地など隣の家が近い土地の場合には、効果を充分に発揮してくれるでしょう。

また、中庭のある家は、通常の住宅と比べて、窓が大きく、数も多い傾向にあるため、風通しもよくなります。

中庭をつくることによって、明るく、風通しがよくなるため、快適に生活ができるでしょう。

プライバシーが確保され、防犯面に優れている

中庭の形状にもよりますが、通行人や隣家など周囲からの視線が気になりにくい空間を確保できます。

洗濯物も気にすることなく干せるうえ、屋外空間でリラックスできることは、中庭の大きな魅力といえるでしょう。

また、ロの字型の中庭の家は、防犯面にも優れています。

中庭に面した窓は大きくし、外部に面した窓を小さくすることにより防犯性を高めることが可能です。

子どもを安心して遊ばせられる

中庭のある家は、安心して子供が遊べる空間をつくれることもメリットといえます。

リビングやダイニングに面した中庭であれば、家事をしながらでも、子どもを外でのびのび遊ばせることが可能です。

とくに子どもが小さいうちは、安心して遊ばせられるため、中庭は重宝するでしょう。

また、ペットを飼っている方にも最適なスペースになります。

家の中でも自然を感じられる

中庭のある家は、庭に面している部屋が多いため、家の中でも自然を感じやすくなります。

採光も取りやすく、植栽も良く育つ環境にあるため、家にいながら緑を楽しむことが可能です。

とくに仕事が忙しく、普段なかなか自然に触れ合う機会がない方にとっては、リラックスできる空間を家に確保できることは大きなメリットといえます。

アウトドアを楽しめる

注文住宅を建てたなら、家でバーベキューを楽しみたいものですが、最近では煙などで苦情がでやすいため、なかなかできない時代になりました。

ロの字型の中庭の家であれば、煙が中庭の上部に行くため、苦情が出にくく、比較的バーベキューを楽しむことが可能です。

また、コロナ禍で流行った「おうちでキャンプ」も、中庭にテントを張ることで、プライバシーも防犯面も気にせず、家の空間でアウトドアを楽しめるでしょう。

中庭のある家のデメリット

メリットが多い中庭のある家ですが、デメリットも理解しておく必要があります。

建設費用が高くなりやすい

建物はシンプルな形状のほうが壁などの建築資材が少なくて済むため、建築費が安くなります。

ロの字型やコの字型の中庭のある家の場合、どうしても形状が複雑になるため、建築費用が高くなる傾向にあります。

また、ウッドデッキや植栽などで余分に費用も追加になるため注意が必要です。

断熱に配慮する必要がある

中庭のある家は、窓を大きく、多くする傾向にあるため、通常の住宅と比べると外気に触れる箇所が多くなります。

外気の影響を受けやすくなるため、断熱性能が低くなってしまうでしょう。

予算に余裕があれば、Low-E複層ガラスやトリプルガラスなどを採用して、断熱性を高めることをおすすめします。

まとめ

この記事では、中庭のある家について詳しく解説しました。

中庭をつくると、さまざまなメリットがありますが、建築費用が高くなったり、ある程度敷地の面積が必要になったりと、デメリットもあります。

敷地の形状や面積、予算も考慮したうえで、検討することをおすすめします。

なお、RKB住宅展には、さまざまなモデルハウスを用意しております。

ぜひ一度ご家族で見学されて、参考にされてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
内村 純也
内村 純也(宅地建物取引士)
注文住宅、新築住宅、不動産仲介、投資物件の営業など約20年間、不動産業界に従事しました。現在は宅地建物取引士の知識を活かし、不動産専門のWebライターとして、注文住宅を中心に不動産関連の記事を主に執筆しております。

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