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冬支度、はじめませんか? ――今年の冬は “あったかく、ここちよく” を住まいから

冬支度、はじめませんか? ――今年の冬は “あったかく、ここちよく” を住まいから

朝晩の空気が少しずつひんやりしてきて、日が沈む時間も早くなり……
そんな季節の変わり目にふと、「あぁ、もうすぐ冬が来るんだな」と感じることってありますよね。
クローゼットの奥から厚手のコートを出したり、押し入れの中から毛布やこたつ布団を引っ張り出したり。
「冬支度」と聞くと、私たちはつい“衣替え”や“暖房器具の準備”などを思い浮かべがちですが、今年はもう少しだけ視点を広げて、「住まいの冬支度」にも目を向けてみませんか?
毎年やってくる寒い季節を、少しでも快適に、心地よく、そして笑顔で乗り切るために。
「どうせ寒いから…」「冬は仕方ないよね」とあきらめる前に、ちょっとした工夫を暮らしの中に取り入れてみるだけで、心も体もずいぶんと変わってくるんです。
このコラムでは、“住まいの中から始める冬支度”というテーマで、
寒さが本格化する前にしておきたい準備や、暮らしを豊かにするあったかアイデアをたっぷりとご紹介します。

「寒さの入口」は、実は窓と床だった!

暖房をつけてもなんだか足元が冷える。
エアコンはしっかり動いているのに、なんとなく空気がひんやり。
そんな“冬のおうちあるある”に、心当たりはありませんか?
実は、住まいの中で「熱が逃げやすい場所」の代表格は、窓と床なのです。
外気と直接接する部分、しかも素材が薄くて断熱性が低いところから、室内の熱はどんどん逃げていきます。

窓まわりの断熱対策アイデア

● 断熱カーテンライナーの活用
既存のカーテンの裏側に吊るすだけの簡単リフォーム。冷気が入りにくくなり、窓からの冷え込みを大幅に軽減してくれます。

● “窓下断熱ボード”で足元ヒンヤリ対策
窓の下部に設置するだけで、冷たい外気が室内に流れ込むのを防止。子どもの遊び場やダイニングテーブル下などにもおすすめ。

● プチプチや断熱フィルムをDIYで
ホームセンターや100円ショップで手に入る資材で、手軽に始められるのが魅力。透明なので景観を損ねにくく、結露対策にも◎。

床の底冷えをやわらげる工夫

● 厚手のラグマット+アルミシート
下に敷くだけで断熱効果がUP。冷気をシャットアウトしてくれるので、床からの寒さが軽減されます。

● ホットカーペットやこたつの導入も◎
家族が集まる場所に“ぬくもりの中心”をつくると、自然とリビングに人が集まり、暖房効率も高まります。

「エアコン頼み」から卒業!“多層のあたたかさ”をつくろう

真冬になると、エアコンをフル稼働させるご家庭も多いはず。
でも、エアコンだけに頼ってしまうと、空気が乾燥したり、部屋の上下で温度差ができたりと、思わぬ不快感の原因になることも。

“空気の層”を意識したあたたかさづくり

● サーキュレーターで暖気を循環
天井に向けてやさしく風を送ることで、部屋の上にたまった暖かい空気を全体に回します。

● パネルヒーターで壁際の冷え対策
直接空気を温めるのではなく、じんわりと熱を放射するパネルヒーターは、子どもがいても安心。

● 足元には“ぬくもりゾーン”を
ソファ下やデスク周辺にホットマットや足元ヒーターを配置するだけで、快適度が格段にアップします。

加湿で“あたたかく感じる”仕組みをつくる

湿度が40~60%に保たれていると、体感温度が2~3℃ほど高く感じられると言われています。
加湿器や加湿機能つき空気清浄機、鍋物の湯気など、身近なものを活用するだけで大きな効果が得られますよ。

冬の“かさばり問題”を解決!収納と動線の見直し術

冬はとにかくモノが多い季節。
コートにマフラー、ブーツに手袋、電気毛布やこたつ布団……気づけばリビングや玄関がものであふれてしまっている、というご家庭も多いのではないでしょうか。
そんな時こそ、収納と家族動線の見直しが大切です。

「すぐに使うもの」は“しまいすぎない”のがコツ

● 玄関まわりに“ファミリー用コートハンガー”を設置
→ 帰宅後すぐに掛けられる場所があるだけで、玄関の床がすっきり保たれます。

● リビングには“季節の一時置き場”を作る
→ バスケットや収納ボックスで“見せる収納”を。フリースや膝掛けも、インテリアの一部になります。

● キッチン横に“冬用調理アイテム専用棚”を
→ 鍋・ホットプレート・ミトン類をワンセットにしておけば、準備も片付けもラクに。

「家族全員が使いやすい」収納配置を意識して

冬は“ちょっとそこまで”の外出も増える季節。
家族それぞれがサッと取り出せて、すぐに片付けられる導線づくりが、家の中のストレスを減らすカギになります。

子どもとの“おうち時間”を、冬も楽しむアイデア集

寒くなると、どうしても外遊びの時間は減りがち。
でも、家の中でも季節感を楽しみながら、家族で過ごす時間を豊かにできる工夫はたくさんあります。

おすすめアイデア5選

窓辺に“冬のモビール”を飾る

折り紙やフェルトで作った雪だるまやツリーで、季節感を演出。

“おうちキャンプごっこ”をしてみる

リビングにテントを広げて、LEDランタンや毛布で非日常感を演出。

中庭・ベランダで“ミニ焚き火”ごっこ(※安全対策必須)

ホットドリンクや焼きマシュマロで、アウトドア気分に。

“クリスマスマーケット”風のおやつ時間

お菓子を並べて、子どもに店員さん役をさせてみるのも◎。

“ゆず湯ごっこ”で冬至を楽しむ

浴室に本物の柚子を浮かべるだけで、香りと季節の学びが一緒に。

親子の関係も深まる“おうち時間”

ほんの少しの演出や仕掛けで、寒い季節が思い出に残る“特別な時間”に変わります。
家の中が「寒いから仕方なくいる場所」ではなく、「一緒にいたくなる空間」になる工夫を、家族で楽しみながら考えてみませんか?

光と香りで“心もぽかぽか”にするリラックス演出

冬になると、体だけでなく気分もなんとなく重たく感じてしまうことがあります。
そんな時こそ、視覚や嗅覚といった五感を使ったリラックス空間づくりがおすすめです。

視覚的なあたたかさを演出するには

● 電球色の間接照明を取り入れる
→ 暖かみのある光は、脳に“安心”を届けてくれます。

● ウールやファー素材の小物をプラス
→ 触れるだけでぬくもりを感じ、視覚にも癒し効果を与えます。

● オレンジ・ブラウン・ボルドーなどの暖色インテリア
→ 観葉植物との組み合わせも、寒い季節にぴったり。

冬にぴったりの“香り”アイデア

● アロマディフューザーでヒノキやゆずを
→ 深い呼吸が自然に生まれ、気分が整います。

● 季節限定キャンドルを取り入れる
→ シナモンやジンジャーの香りは、心も体もほっと和みます。

● 「入浴剤」でお風呂時間を楽しみに変える
→ 一日の終わりに、自分を労わる時間をしっかりと。

「冬の安全・健康対策」も忘れずに

冬といえば、風邪やインフルエンザ、乾燥やヒートショックなど、健康リスクが高まる季節でもあります。
とくに子どもや高齢者がいるご家庭では、住まいの中でのちょっとした“安全対策”がとても重要です。

室温管理とヒートショック防止

● 脱衣所・浴室にも暖房器具を設置
→ 室温差を小さくすることで、急激な血圧変動を防げます。

● トイレや廊下に“人感センサー付きヒーター”を
→ 必要な時だけ稼働するタイプなら、省エネにも。

● エアコンの“つけっぱなし”も選択肢
→ 室温の変動が少なく、電気代も意外と抑えられるケースもあります。

乾燥対策と感染予防

● 加湿+換気をセットで意識
→ 加湿しすぎると結露やカビの原因に。1~2時間ごとの換気も大切。

● “寝室の湿度”に注目を
→ 就寝中に喉を傷めやすい季節。洗濯物の室内干しも有効活用できます。

● “非接触型”生活を家でも導入
→ 自動ソープディスペンサーやセンサー式の蛇口など、ちょっとした工夫が安心につながります。

“冬を味方にする暮らし方”を考えてみよう

寒い季節は、つい「つらい」「動きたくない」と感じてしまうもの。でも、見方を変えれば、冬は“家で過ごすことに意味がある”シーズンでもあります。外の寒さに背を向けるのではなく、家の中に目を向けてみる。するとそこには、日常をもっと心地よく、もっと愛おしくしてくれるヒントがたくさん眠っているのです。

・たとえば、朝、ほんの少し早起きして、湯気の立つコーヒーを窓辺でゆっくり飲む時間。
・昼下がりに、毛布にくるまりながらお気に入りの本を読む時間。
・家族みんなで鍋を囲んで笑い合う夜。

――そんな、何気ないけれど「心と体が満たされる」冬の過ごし方を、私たちはもっと自由に選んでいいのかもしれません。

とりわけ子育て世代にとっては、外遊びが減る季節だからこそ、「家でどう過ごすか」が、家族の豊かさを大きく左右します。おうちの中で過ごす時間が長くなるからこそ、家族の距離もぐっと近くなる。
子どもたちの笑顔が、いつもすぐそばにある――そんな日常が、きっとこの冬をやさしく彩ってくれるはずです。

そして、もうひとつ。
寒いからといって、自分のことを後回しにしていませんか?

たとえば、バスソルトを使ったお風呂時間を「整える時間」として楽しんだり、寝室に間接照明を取り入れて、自分だけのリラックス空間を作ったり。
冬こそ、自分自身を少し丁寧に扱う暮らし方を意識してみてください。
「なんとなく不調」「なにかとバタバタして疲れた…」という冬の定番のお悩みも、住まいの工夫でゆるやかに整えられることも多いのです。

実は、こんな“暮らしのヒント”は、住宅展示場にもたくさん散りばめられています。
最新のモデルハウスには、断熱性や省エネ性に優れた設備だけでなく、「冬を快適に楽しむ間取り」や「心がほぐれる照明・素材・香りの演出」など、見ているだけでワクワクするような提案が盛りだくさん。

「こんな部屋で過ごしてみたいな」
「こういう収納の工夫、わが家でも取り入れられそう」
「暖房だけに頼らないあったか空間、なるほど!」

そんな小さな気づきが、日々の暮らしをちょっとずつ変えていきます。
展示場だからといって家を建てる予定がなくても構いません。
“冬の暮らしを楽しくするアイデア探し”として訪れてみるだけで、新しい冬支度のヒントがきっと見つかりますよ。

まとめ

「冬の準備」と聞くと、なんだか大げさで、億劫なものに感じてしまうかもしれません。
でも本来の“冬支度”とは、「寒さを我慢するための対策」ではなく、心と身体をあたためて、暮らしを整えること。
あわただしい毎日の中で、自分や家族をほんの少し大切に扱うための“静かな準備”です。
寒い季節は、気持ちまで冷え込んでしまいがち。だからこそ、住まいに手をかけ、ちょっとした工夫を重ねていくことで、「自分の暮らしに戻っていく」感覚を取り戻すことができるのかもしれません。

そして繰り返しになりますが、そのヒントは、住宅展示場にも数多く存在しています。単に「家を買う場所」ではなく、「暮らしを見つめ直す場所」として、展示場を訪れてみる――
それは、今年の冬支度を“ちょっと変える”ための、すてきな第一歩になるのではないでしょうか。

「なんだか今年の冬、心地いいなぁ」そんなふうに思える季節になりますように。

この記事を書いた人

平井 祐佳里
平井 祐佳里 宅地建物取引士
大学在学中より不動産の道に進み、建売会社にて用地仕入れを担当。結婚・育児を経験した後にハウスメーカーの不動産課に勤務し家族を持つ人々のニーズを深く理解し、顧客に寄り添った不動産サービスを提供。本格的な宅地開発を学ぶため、宅地開発専門の不動産会社に従事後、地域に根付いた土地活用の提案をするため総合不動産会社にて現在勤務中。

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平井 祐佳里
平井 祐佳里 宅地建物取引士
大学在学中より不動産の道に進み、建売会社にて用地仕入れを担当。結婚・育児を経験した後にハウスメーカーの不動産課に勤務し家族を持つ人々のニーズを深く理解し、顧客に寄り添った不動産サービスを提供。本格的な宅地開発を学ぶため、宅地開発専門の不動産会社に従事後、地域に根付いた土地活用の提案をするため総合不動産会社にて現在勤務中。