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おしゃれなアプローチは素材が決め手!おすすめの素材8選

おしゃれなアプローチは素材が決め手!おすすめの素材8選

戸建住宅の顔と言われる玄関から前面道路に面した門や敷地境界線までをつなぐアプローチは、敷地を含めた住宅全体の印象を左右する重要なポイントです。家づくりにおいて、つい後回しにしてしまいがちな部分ですが、外観とのバランスを考慮したデザインに仕上げるには、適した素材選びが欠かせません。

今回は、おしゃれなアプローチをつくるおすすめの素材と、印象をアップさせるアプローチデザインのポイントについてご紹介します。

おしゃれに仕上がるおすすめのアプローチ素材8選

前面道路からの距離が近い分、住宅の外観よりも見えやすいのがアプローチの素材です。おしゃれだなという印象を与えやすいおすすめのアプローチ素材をご紹介します。

天然石

天然素材ならではの色ムラや凹凸が高級感を与える天然石は、外観のテイストに関係なく合わせやすい素材です。
タイルのようにサイズが固定されたタイプだと上品な印象を、形やサイズがさまざまな乱形タイプだとダイナミックで個性的な印象に仕上がります。工場生産品にはない模様や質感の変化を時間経過にあわせて楽しめる点も大きな魅力です。

タイル

直線デザインのアプローチと相性がいいタイルは、同じサイズを並べることで整然とした印象を与えることができる素材です。玄関ポーチと色やサイズをそろえるとより一体感が高まります。
一方で、サイズの違うタイルを組み合わせたり、間にすき間をつくって砂利を敷いたりしてリズミカルな印象に仕上げることも可能です。雨の日に滑らないよう、防滑性のあるタイプを選ぶ必要があります。

枕木

ナチュラルな雰囲気が印象的な枕木は、等間隔で配置することによって前面道路から玄関への距離を歩く楽しさを味わえる素材です。
天然木タイプは経年劣化が進みやすいため、コンクリート製の擬木タイプを選ぶとメンテナンスが楽にできます。芝生や砂利と組み合わせて個性的な印象を出すのもよいでしょう。

レンガ

洋風デザインの外観にぴったりなのがレンガです。1つ1つ色みが若干異なるため、敷き詰めた時の表情がとても豊かな印象を与えます。
枕木のように間隔を空けて配置したり、芝生と組み合わせて小径のようにデザインしたり、コンクリートのまわりを囲んだりとさまざまなレイアウトが楽しめます。

砂利

歩くたびに音がする砂利は、防犯対策にもなる素材です。色や形が多種多様なため、1種類で統一感を出したり数種類を混ぜて変化を出したりと仕上がりのバリエーションが豊富で、施工費用も比較的抑えやすいという魅力があります。
来客数が多い場合や、家族の出入りが頻繁な場合は飛び散りやすい点に注意しましょう。

コンクリート

単調なイメージを持たれがちなコンクリートですが、実は仕上げ方法によって多彩な表情が出せる素材としてアプローチに多用されています。たとえば表面を平たくならしたコンクリート打ちは、シンプルながらすっきりとした雰囲気があり、モダンテイストの外観と合わせやすいです。
スリットと呼ばれる目地部分に砂利やグランドカバー(地面を覆うように生える植物)を配置して、味気なさを緩和させる方法もおすすめです。また、コンクリートに砂利を混ぜた後水で洗い流して砂利を露出させた洗出し仕上げは、凹凸があるため滑りにくくカーブのあるアプローチデザインにも対応できます。

インターロッキング

コンクリート製のブロックをレンガのようにかみ合わせて施工するインターロッキングは、長方形や乱形など形状が多様で、好みに合わせた仕上がりが実現できます。
もともとは公園などの公共施設に使われていた素材ですが、最近は住宅のアプローチにも採用されるようになってきました。植栽の間を通るアプローチデザインの場合、遊歩道のような雰囲気が出せる点が魅力です。

通ってみたくなる!おしゃれなアプローチデザインのポイント

新築住宅のアプローチデザインは、住宅の外観、前面道路から玄関ポーチまでの敷地の広さや形状などを考慮して、外構デザインの計画段階でじっくり検討することが大切です。

おしゃれなアプローチデザインに仕上げるためのポイントを解説します。

立体感のあるデザインを採用する

前面道路から見て印象的なアプローチデザインは、立体感を上手に演出しているものが多く見られます。たとえばアプローチにカーブをつけて前面道路から直接玄関ポーチが見えないデザインは、アプローチを進むと次第に玄関が見えてくるため奥行きを感じさせます。
アプローチ自体がまっすぐの場合は、前面道路から玄関に進むにつれて植栽の高さを高くすると立体感が出ておしゃれな雰囲気になりますよ。

広めの幅にする

駐車場やサイクルポートなどの配置にもよりますが、アプローチの幅を広めにすると余裕のある雰囲気が出せます。敷地の広さなどの関係で標準的な幅のアプローチデザインにする場合は、視覚効果でアプローチの幅が広めに見えるよう、長方形のタイルやレンガを横長の向きで敷き詰めましょう。

照明で陰影をつける

エクステリア用の照明は夜間に足下を照らすために必要ですが、せっかく配置するならおしゃれな雰囲気が出せるよう工夫しましょう。
アプローチのそばに配置した植栽をライトアップすると、ほどよい陰影がアプローチに広がってドラマティックな雰囲気を出せます。人が近づくと点灯する人感センサー付きライトを採用すれば、夜間照明の用途に加えて防犯対策にもなり安心です。

まとめ

住宅の外観同様、アプローチは人の目に入りやすいだけに素材にはこだわりたいですね。
素材それぞれの持つ魅力を把握した上で、外観や外構全体のバランスを考慮しながら選択し、印象的なアプローチづくりを形にしてくださいね。

この記事を書いた人

河野 由美子
河野 由美子 二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手ハウスメーカーでの勤務を経て独立。 日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。 建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

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河野 由美子
河野 由美子 二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手ハウスメーカーでの勤務を経て独立。 日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。 建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。