注文住宅を建てると、毎年「固定資産税」を納める必要があります。
「固定資産税を安くする方法が知りたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、注文住宅の固定資産税を安くする方法について詳しく解説します。目安の費用も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
固定資産税とは?
固定資産税とは、住宅やマンション、土地などの固定資産を所有する人に毎年課される税金のことです。
注文住宅を建てる場合は、土地と建物それぞれに対して毎年1月1日時点の所有者に市町村から課税されます。
徴収された固定資産税は、日々の生活を支える財源として活用されています。
固定資産税の税率は1.4%が標準ですが、地域によって異なり、1.5〜1.7%と設定している自治体もあります。
注文住宅の固定資産税の目安
注文住宅の固定資産税は、年間で10~20万円程度が目安の金額です。
ただし、注文住宅を建てるエリアや建物の規模などによって大きく異なるため、目安よりも高くなることもあります。
固定資産税の計算方法
固定資産税は土地と建物に分けて計算され、固定資産税評価額と呼ばれる基準価額を基に算出されます。
固定資産税の計算方法は、以下のとおりです。
・固定資産税=課税標準額×税率(標準1.4%)
新築住宅は軽減措置があり、令和8年3月31日までに注文住宅を建てた場合は、条件を満たすと建物の税額が1/2になります。
また、土地に関しては、200㎡までの土地は小規模住宅用地として、「住宅用地の特例」が適用され、課税標準額の1/6の税額となります。
具体的に、以下の例で固定資産税を計算してみましょう。
【土地1,500万円、建物2,000万円のケース】
土地の固定資産税評価額70%、建物の固定資産税評価額60%、土地面積190㎡とすると
・土地:1,500万円×0.7×1/6×1.4%=約2.5万円
・建物:2,000万円×0.6×1/2×1.4%=8.4万円
・合計:約10.9万円※実際には都市計画税もあるため、金額は変動します。
建物の軽減措置は注文住宅を建ててから3年間または5年間で、軽減措置が終了する4年目または6年目から固定資産税が増加するため、注意しましょう。
(減額期間は、適用期限があります。また住宅の構造、認定長期優良住宅かどうかなどで異なることがあります。)
注文住宅の固定資産税を安くする方法4選
注文住宅の固定資産税を安くするためには、シンプルな家づくりを心掛け、コストをかけすぎないことが重要です。
注文住宅の固定資産税を安くする方法は、以下のとおりです。
- 間取りをできるだけシンプルにする
- 屋根の形状をシンプルにする
- コストが安い資材も採用する
- 設備のグレードのバランスを考慮する
固定資産税とのバランスを考えながら、自分たちに合った家づくりをしましょう。
間取りをできるだけシンプルにする
注文住宅の固定資産税を安くする方法として、間取りをできるだけシンプルにすることが挙げられます。
凹凸が多い間取りなどは外壁を含め施工面積が増えるため、建築コストが増加し、固定資産税も高くなります。
そのため、固定資産税を安くするためには、できるだけ凹凸のないシンプルな間取りにすることをおすすめします。
屋根の形状をシンプルにする
注文住宅の固定資産税を安くするためには、屋根の形状をシンプルにする事も効果的な方法です。
屋根にはさまざまな材質や形状のものがあるため、コストがかからないものを選びましょう。
ただし、安い素材を選ぶと固定資産税は安くなりますが、メンテナンス費用が高くなるため、注意が必要です。
固定資産税やメンテナンス費用のバランスを考慮しながら、屋根の形状を選ぶことをおすすめします。
コストが安い資材も採用する
注文住宅の固定資産税を安くするためには、コストが安い資材も採用することが重要です。
間取りだけでなく、外装や内装なども自由に決められるのが注文住宅のメリットですが、高級な資材ばかり採用すると、建築費が増加し、固定資産税も高くなってしまいます。
ただし、屋根と同様にメンテナンスコストも考慮する必要があります。
固定資産税とのバランスを考え、検討しましょう。
設備のグレードのバランスを考慮する
注文住宅の固定資産税を安くするためには、設備のグレードを高くし過ぎないことも大切です。
注文住宅の醍醐味として設備はこだわりたくなりますが、グレードを高くし過ぎると建築費が増加し、固定資産税も高くなります。
デザインや暮らしの快適さも重要ですが、固定資産税が高くなり過ぎないように注意が必要です。
固定資産税が高くなり過ぎないようにするためには、優先順位をつけて、こだわる設備を抑えることをおすすめします。
まとめ
今回は、注文住宅の固定資産税を安くする方法について詳しく解説しました。
注文住宅の固定資産税額は、土地や建物の規模が大きくなれば高くなりますが、建物の間取りや設備、材質によっても大きく変動します。
後悔しないためには、固定資産税とのバランスを考えて、自分たちに合った家づくりをすることが大切です。
なお、RKB住宅展では、さまざまなタイプのモデルハウスを用意しています。
シンプルな間取りや、こだわりたい設備が見つかる可能性があるため、ぜひ一度家族で見学してみてはいかがでしょうか。