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注文住宅だからこそ取り入れたい造作家具の魅力とは?

注文住宅だからこそ取り入れたい造作家具の魅力とは?

こだわりを込めた注文住宅を建てるからには、家具も自分の理想を反映したものにしたい、そうお考えの方も多いのではないでしょうか。オーダーメイドだからこそできる仕様やデザインの家具を取り入れて、新居の快適性を高めたいですね。

今回は、造作家具のメリットや、採用すると満足度の高い場所、採用する際の注意点について解説します。

造作家具とは

造作家具とは、その名の通り造作、つまりオーダーメイドした家具のことです。サイズや材質、デザイン、色などを一から決めていくため、世界でひとつのオリジナルの仕上がりとなります。

建築工事の一環として設計・製作されるパターンと、既製家具のように単独で設置する家具として設計・製作されるパターンとがありますが、多くは前者で、建築現場で職人が組み上げていきます。

造作家具を採用するメリット

造作家具は見た目の美しさだけでなく、使い勝手や空間の使い方にも大きな影響を与える存在です。造作家具を採用する主なメリットを3つご紹介します。

間取りに合わせたサイズや形状で製作できる

造作家具は、間取りや使い方に合わせて一から設計します。柱から柱、壁から壁など設置するスペースを無駄なく使えるよう製作するため、デッドスペースが生まれにくいです。幅や奥行きはもちろん、高さや変形スペースにも対応できます。

材質を自由に選べる

造作家具というと材質が木材というイメージが強いかもしれません。しかし、鉄やガラスなどを一部組み込んで製作するケースも珍しくないため、多彩な材質を選べるのが大きな魅力です。たとえばテーブルであれば、天板と脚を同じ材質でも異なる材質でも組み合わせできますし、天板の一部にデザインガラスを組み込んで加工することもできます。自分の好みに合わせて自由にデザイン可能です。

インテリアの統一感が出せる

既製家具、特に木製の既製家具は、フローリングやドアなどと色みを合わせたくても微妙に違ってしまい、何となくしっくりこないということも少なくありません。一方、造作家具は豊富な材料から選択して色みを合わせられるため、統一感のあるインテリアが実現します。

造作家具で満足度が高まりやすい場所

造作家具を取り入れることで、特に暮らしやすさが高まったと感じやすい場所があります。造作家具による満足度が上がりやすい場所とその理由をご紹介します。

リビングダイニング

家族の団らんや来客のもてなしをするリビングダイニングでは、家具がインテリアのアクセントになることが少なくありません。テレビボードや壁面収納、飾り棚など、機能性とデザイン性を兼ね備えた造作家具の採用によって、生活感を抑えながら非日常感を楽しめます。

キッチン

効率的に動けることが重要なキッチンでは、使用アイテムを機能的に収納できる食器棚や、スペースを有効活用できるカウンターなどがあると重宝します。清掃しやすい材質を選べばお手入れの手間も簡略化でき、使い勝手が大きく向上するでしょう。

書斎・ワークスペース

テレワークや趣味の時間を快適に過ごす場所である書斎やワークスペースは、プライベートな場所だけに自分のこだわりをしっかり反映したいものです。一枚天板のロングカウンターやストレスがたまらないスムーズな動きの引き出し、個性的な把手をあしらった扉つき書棚など、既製家具では対応しにくいこだわりを存分に取り入れて、特別な空間に仕上げられます。

家事室

家事室も、キッチンと同じく作業する場として効率性が求められます。アイロン台や作業カウンター、吊戸棚など、サイズ調整がしやすい造作家具を採用すると家事効率が上がりやすいです。主に家事室を使う人の身長に合わせて、設置高さを選べるのも魅力でしょう。

造作家具を採用する際の注意点

さまざまな魅力を持つ造作家具ですが、事前に押さえておくべき注意点もあります。満足度の高い仕上がりにするために、以下のポイントを意識して計画してみてください。

予算の上限を決めておく

造作家具はオーダーメイドで製作するため、同じサイズの既製家具よりもコストが高くなりやすいです。あらかじめ造作家具にあてる予算の上限額を決めておいて、採用する箇所を絞ったり素材のグレードを下げたりして調整する工夫も必要です。

固定設置が基本

造作家具の多くは壁や床、天井に固定設置します。そのため、置き家具が基本の既製家具ほど移動は簡単ではありません。将来的な模様替えやライフスタイルの変化を考慮して、設置場所や用途をよく検討しましょう。

完成イメージを明確にする

既製家具とは違い、造作家具は実物を事前に確認することができません。図面やパースだけでは仕上がりイメージがつかみにくい場合は、施工例の写真を参考にしたり、素材のサンプルで色や質感を確認したりして完成イメージをできるだけ明確にしましょう。

まとめ

造作家具は、間取りや使い方に合わせて製作する分、暮らしの満足度は格段に向上します。一方で、固定設置やコストなどの注意点をしっかり押さえておくことが大切です。家族のライフスタイルや将来の変化も見据えながら、長く愛着を持って使える造作家具を取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

河野 由美子
河野 由美子 二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手ハウスメーカーでの勤務を経て独立。 日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。 建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

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河野 由美子
河野 由美子 二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手ハウスメーカーでの勤務を経て独立。 日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。 建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。