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注文住宅で加入する火災保険とは?保険料の決まり方も解説

注文住宅で加入する火災保険とは?保険料の決まり方も解説

注文住宅を検討する際、外観や間取りなど考えることが多いため、火災保険の検討はおろそかになりがちです。

しかし、安心して長く暮らすためには、万が一に備えて適切な火災保険を選んでおく必要があります。

そこで、この記事では、注文住宅で加入する火災保険について詳しく解説します。保険料の決まり方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

火災保険とは?

火災保険とは住宅が火災の被害に遭った際の損害を補償する保険のことです。

保険会社によって差がありますが、自分に合ったプランを選ぶことが重要です。

火災保険には強制的な加入義務はありませんが、住宅ローンを組む際は加入が条件となっていることが一般的です。

火災保険の重要性

消防庁によると、2024年に発生した住宅火災は11,232件で、内訳は一般住宅が7,291件、共同住宅が3,648件、併用住宅が293件となっています。

参照元:消防庁「令和6年(1月~12月)における火災の概要(概数)について」

構造的な問題もあると思いますが、戸建住宅のほうがマンションなどの共同住宅より、2倍の件数になっていることがわかります。

また、自分が原因でない場合でも、隣家からの延焼によって火災が起こる可能性もあります。

重大な過失に該当しない火災については隣家に賠償を請求できないと失火責任法で定められているのです。

住宅ローンを組まない方であっても、万が一に備えて火災保険には加入しておくべきでしょう。

火災保険の補償内容

火災保険は火災による損害以外に、以下のような損害にも対応しています。

  • 落雷
  • 風災
  • 水災
  • 雪災
  • 雹災
  • 物体の衝突に関する損害
  • 盗難に関する損害 など

保険会社によって異なりますが、上記の補償内容を組み合わせてプランが提案されます。

また、火災保険の保険対象は、主に「建物」と「家財」に分けられ、「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財の両方」の3つのパターンから選択できます。

火災保険料の決まり方

注文住宅の火災保険料は、年間5万円程度が相場ですが、所在地や構造など、さまざまな要因によって大きく変動します。

火災保険料に影響を与える項目は、以下のとおりです。

所在地

火災保険料に影響を与える項目として、注文住宅を建てる所在地が挙げられます。

自然災害が発生しやすい地域では、火災保険料が高くなる傾向にあります。

台風や豪雨の被害が多い地域では、保険料が高く設定されているのです。

構造

建物の構造も火災保険料に影響を与える項目の1つです。

火災保険における建物は、防火性能の違いによってT構造(耐火構造)とH構造(非耐火構造)に区分されます。

当然ですが、燃えにくいT構造(耐火構造)のほうが保険料は割安になります。

面積

建物の延床面積も火災保険料に影響を与えます。

面積が広いほど、保険料は高くなります。

建物の面積が広いほど損害額も大きくなる傾向にあるため、保険料が高く設定されているからです。

補償内容・特約

補償内容を充実させれば、その分保険料も高くなります。

家財を対象にするかどうかで火災保険料は大きく変わるでしょう。

また、日常生活において偶然な事故により法律上の損害賠償責任を負担することにより被った損害を補償する「個人賠償責任補償特約」などを付けると保険料が高くなります。

期間

火災保険に加入する保険会社によっても保険料は異なります。

同じ内容の補償内容の火災保険であっても、長期契約のほうが割安になるのです。

現在の火災保険は1~5年までの範囲で決められますが、少しでも保険料を抑えたい方は最長の5年を選択することをおすすめします。

火災保険に加入する際の注意点

火災保険に加入する際は、以下のポイントに注意しましょう。

複数の保険会社から見積りを取る

火災保険に加入する際の注意点として、複数の保険会社から見積りを取る事が挙げられます。

保険会社によってプランや保険料が異なるため、比較することが重要だからです。

最低でも3社から見積りを取り、比較することをおすすめします。

複数社の見積りを比較すれば、補償内容や保険料の違いを把握できるため、自分に合った最適な保険を選べるでしょう。

地震保険にも忘れずに加入する

地震保険にも忘れずに加入することも火災保険に加入する際には重要なポイントです。

地震による損害は火災保険の対象外となるため、別途地震保険へ加入する必要があるのです。

近年、日本では地震が頻発しているため、居住地域に関わらず、地震保険への加入は必須といえるでしょう。

また、地震保険は火災保険とのセットでの加入が必要です。

必要な補償内容を検討する

火災保険に加入する際は、自分たちに必要な補償内容を精査しましょう。

万が一の損害に備えるために、補償内容を充実させたくなりますが、その分保険料は高くなります。

居住している地域の特性を調べて、自分たちに合ったプランを選びましょう。

まとめ

今回は、注文住宅で加入する火災保険について詳しく解説しました。

注文住宅では火災保険の検討は後回しにされがちですが、万が一に備えて十分に検討する必要があります。

火災保険の補償内容と保険料のバランスを考慮して、自分たちに合った最適なプランを選びましょう。

なお、RKB住宅展では、火災保険に詳しいスタッフが揃っています。

火災保険だけでなく、住宅ローンなど適切なアドバイスをもらえる可能性があるため、ぜひ一度家族で見学してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

内村 純也
内村 純也 宅地建物取引士
注文住宅、新築住宅、不動産仲介、投資物件の営業など約20年間、不動産業界に従事しました。現在は宅地建物取引士の知識を活かし、不動産専門のWebライターとして、注文住宅を中心に不動産関連の記事を主に執筆しております。

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内村 純也
内村 純也 宅地建物取引士
注文住宅、新築住宅、不動産仲介、投資物件の営業など約20年間、不動産業界に従事しました。現在は宅地建物取引士の知識を活かし、不動産専門のWebライターとして、注文住宅を中心に不動産関連の記事を主に執筆しております。