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ゲリラ豪雨に備える!注文住宅で考えたい浸水対策と外構計画のポイント

ゲリラ豪雨に備える!注文住宅で考えたい浸水対策と外構計画のポイント

近年、ゲリラ豪雨や線状降水帯による大雨が全国各地で発生しています。そのため、注文住宅の浸水対策について知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

ハザードマップを確認すれば十分と思われがちですが、実際には土地の高さや排水計画、外構の設計なども浸水リスクに大きく影響します。

この記事では、注文住宅で取り入れたい浸水対策や、外構計画で押さえておきたいポイントを詳しく解説します。豪雨に備えた安心できる住まいづくりを目指している方は、ぜひ参考にしてください。

注文住宅で浸水対策が重要な理由

注文住宅で浸水対策が重要とされる主な理由は、以下のとおりです。

  • 想定を超える豪雨が全国各地で発生している
  • 建物だけでなく土地や外構も浸水リスクに影響する
  • 設計段階から浸水対策を取り入れられる

近年では、ゲリラ豪雨や線状降水帯による大雨が増え、浸水リスクが低いとされていた地域でも被害が発生しています。そのため、ハザードマップだけでなく、敷地の高さや道路との高低差なども確認しておくことが大切です。

また、浸水リスクは建物だけでなく、土地や外構にも左右されます。注文住宅は設計の自由度が高いため、基礎や敷地の高さ、排水計画、外構まで含めた浸水対策を取り入れやすく、豪雨による被害を軽減できる可能性が高いといえます。

注文住宅で取り入れたい浸水対策5つのポイント

注文住宅では、設計段階の工夫によって浸水リスクを軽減できる場合があります。ここでは、注文住宅で取り入れたい浸水対策のポイントを5つ解説します。

1. ハザードマップだけでなく周辺の地形も確認する

注文住宅の浸水対策では、ハザードマップだけで判断しないことが大切です。ハザードマップは浸水リスクを把握するための重要な資料ですが、想定を超える豪雨や局地的な大雨では、浸水想定区域外でも被害が発生することがあります。

そのため、現地では次のような点も確認しておきましょう。

  • 周辺道路より敷地が低くなっていないか
  • 敷地が周囲より低い窪地になっていないか
  • 雨水が敷地へ流れ込みやすい地形ではないか

また、過去の浸水履歴や自治体が公表している内水ハザードマップも確認しておくと、より浸水リスクを把握しやすくなります。

参照:北九州市上下水道局|内水による浸水想定区域図を確認しましょう

2. 基礎や敷地を必要に応じて高く計画する

建物や敷地の高さは、浸水被害を左右する重要な要素です。

道路より敷地が低い場合は、大雨の際に雨水が流れ込みやすくなります。土地の状況によっては、敷地をかさ上げしたり、基礎を高くしたりすることで浸水リスクを軽減できるでしょう。

ただし、高くしすぎると駐車場やアプローチとの高低差が大きくなり、使い勝手や工事費へ影響することもあるため、全体のバランスを考えた設計が重要です。

3. 雨水が流れやすい排水・勾配計画にする

豪雨時の浸水対策では、雨水をためないことも重要です。敷地内の排水が不十分だと庭や玄関前に水がたまり、建物へ流れ込む原因になることがあります。

そのため、敷地には適切な勾配を設け、雨水桝や排水設備へ自然に流れるよう計画することが大切です。特に土間コンクリートやアプローチ、駐車場は勾配不足によって水たまりが発生しやすいため、設計段階で十分に確認しましょう。

見た目だけでなく、豪雨時の雨水の流れまで考えた排水計画が重要です。

4. 浸水しやすい設備や電気設備の配置を工夫する

設備の配置も、浸水時の被害を左右します。

例えば、分電盤や給湯器、エコキュートなどが低い位置にあると、浸水によって使用できなくなる可能性があります。設備が故障すると、電気や給湯が使えなくなるだけでなく、高額な修理・交換費用が発生することになりかねません。

そのため、浸水リスクがある地域では、設備の設置位置や配置についてハウスメーカーへ確認しておくことが大切です。

5. 豪雨時を想定した備蓄・防災設備も計画する

浸水対策は建物だけでは十分ではありません。豪雨によって道路が冠水すると、数日間外出が難しくなる場合もあります。

そのため、飲料水や非常食、モバイルバッテリーなどの備蓄に加え、防災用品を収納できるスペースも設計段階から確保しておくと安心です。また、止水板を後から設置できる構造や、防災用品を玄関近くへ収納できる間取りなども、注文住宅なら取り入れやすい工夫といえます。

災害は建物だけで防ぐものではありません。暮らし全体を見据えた備えを計画しておくことが大切です。

注文住宅の浸水対策では外構計画も重要|押さえたい4つのポイント

建物の浸水対策だけでなく、外構計画も豪雨時の被害を左右する重要なポイントです。ここでは、駐車場や玄関、排水設備など、外構で押さえておきたい4つのポイントを解説します。

1. 駐車場は道路より低くならないように計画する

駐車場は、できるだけ道路より低い位置にならないよう計画することが大切です。道路より駐車場が低いと、大雨の際に道路の雨水が流れ込み、車が浸水するリスクが高まります。

2025年8月の熊本豪雨では、住宅や道路、駐車場などで広範囲に浸水被害が発生しました。住宅への浸水だけでなく、駐車中の車が冠水・水没し、修理や買い替えを余儀なくされたケースも報告されています。

土地の形状や道路との高低差を踏まえ、駐車場の高さや排水計画まで含めて設計することが重要です。

2. アプローチや玄関へ雨水が流れ込まない勾配にする

玄関やアプローチは、雨水が建物へ向かって流れないよう勾配を計画することが重要です。勾配の向きが適切でないと、豪雨時に雨水が玄関前へ集まり、浸水の原因になることがあります。

特に玄関ポーチは建物の出入り口であるため、水がたまると室内へ浸水するおそれがあります。アプローチや土間コンクリートは、排水設備へ向かって自然に水が流れる設計になっているか確認しましょう。

デザインだけでなく、豪雨時の雨水の流れまで考えた外構計画が大切です。

3. 雨水桝や側溝など排水設備を適切に配置する

外構では、雨水を速やかに排水できる設備の配置も重要です。雨水桝や側溝の位置や数が適切でないと、敷地内に水がたまりやすくなる場合があります。

また、落ち葉や土砂で雨水桝が詰まると、本来の排水能力を十分に発揮できません。設置場所だけでなく、掃除や点検がしやすい位置になっているかも確認しておきましょう。

排水設備は完成後には見落とされがちですが、浸水対策では欠かせない設備の一つです。

4. 外構まで含めた排水計画をハウスメーカーへ確認する

浸水対策では、建物と外構を別々に考えないことが重要です。建物の性能が高くても、外構の排水計画が不十分であれば、敷地内へ雨水がたまりやすくなる可能性があります。

ハウスメーカーへ相談する際は、建物だけでなく、外構完成後の雨水の流れや排水経路、駐車場や庭を含めた計画まで確認しましょう。完成予想図だけでは分からないため、必要に応じて勾配や排水経路を図面で説明してもらうのもおすすめです。

注文住宅では、建物と外構を一体で設計することが、豪雨への備えにつながります。

まとめ

近年はゲリラ豪雨や線状降水帯による大雨が増えており、注文住宅では建物だけでなく、土地や外構まで含めた浸水対策が重要になっています。

ハザードマップの確認に加え、敷地の高さや排水計画、駐車場や玄関への雨水の流れなどを設計段階から検討することで、浸水リスクを軽減できる可能性があります。

住宅展示場では間取りやデザインだけでなく、豪雨を想定した土地の見方や外構計画、排水計画についても積極的に相談し、長く安心して暮らせる住まいづくりを目指しましょう

この記事を書いた人

岩井 佑樹
岩井 佑樹 宅地建物取引士・熊本市空き家相談員
飲料メーカーを経て2014年に宅建士として不動産会社に転職。2019年に不動産ライター業を始める。2025年10月現在、不動産会社のコラムや不動産関連記事を1,000記事以上作成。現在は不動産会社とWebライター業の会社を経営。現役不動産屋ならではの経験から、不動産に関する「リアル」な記事を発信している。

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岩井 佑樹
岩井 佑樹 宅地建物取引士・熊本市空き家相談員
飲料メーカーを経て2014年に宅建士として不動産会社に転職。2019年に不動産ライター業を始める。2025年10月現在、不動産会社のコラムや不動産関連記事を1,000記事以上作成。現在は不動産会社とWebライター業の会社を経営。現役不動産屋ならではの経験から、不動産に関する「リアル」な記事を発信している。