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水害に強い注文住宅とは?設計時のポイントも解説

水害に強い注文住宅とは?設計時のポイントも解説

近年、日本では台風や豪雨などの水害が増えているため、注文住宅においても水害に対する対策の重要性が高まっています。

とくに海や河川の近くに注文住宅を建てる方は不安になっている人もいるでしょう。

そこで、この記事では、水害に強い注文住宅について詳しく解説します。設計時のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

水害が起こりやすい4つの土地

水害に強い注文住宅を建てるためには、まず水害が起こりやすい土地を把握することが重要です。

水害が起こりやすい土地は、以下のとおりです。

海や河川に近い土地

水害が起こりやすい土地として、まず海や河川に近い土地が挙げられます。

海や川の近くにある土地は、台風による高潮や大雨による河川の氾濫の影響を受けやすいからです。

とくに海や川の近くにある土地は地盤が軟弱なケースも多いため、地盤調査は必須となります。

水害を避けたいのであれば、明確な理由がない限り、避けたほうがいい土地といえるでしょう。

周辺と比べて低い土地

周囲と比べて低い土地も水害が起こりやすい土地の1つです。

海抜や標高が低い土地では、大雨時に水が集まりやすく、浸水リスクが高くなるからです。

とくに周囲を高台に囲まれている土地はリスクが高いといえます。

土地の標高を事前に調べ、過去の浸水履歴がないかを確認することが重要です。

埋立地

埋立地も水害が起こりやすい土地といえます。

もともと田んぼや湖だった場所を埋め立てているため、地盤が弱く、水害にも遭いやすい傾向にあるからです。

埋立地かどうかは現在の土地の状況を見てもわからないことも多いため、事前に確認する必要があります。

また、雨水が適切に排水されないと浸水リスクが高くなるため、排水路がきちんと整備されているかも確認しましょう。

大雨が頻繁に発生する土地

降水量が多いことも水害が起こりやすい土地の特徴です。

大雨が頻繁に発生する土地では、ほかの地域と比べて水害リスクが高くなります。

県内であっても地域によって気象条件は異なるため、土地を購入する前に年間降水量などを調べておくことをおすすめします。

水害に強い住宅を作る6つのポイント

水害に強い住宅を作るポイントは、以下の6つです。

ハザードマップを活用して土地を選ぶ

水害に強い住宅を建てるポイントとして、ハザードマップを活用して土地を選ぶことが挙げられます。

水害を防ぐためには、水害リスクの低い土地を選ぶことが重要だからです。

各自治体が提供するハザードマップを活用して、自然災害が予想されているエリアを把握しましょう。

また、埋立地も避けたほうがいいため、併せて確認することをおすすめします。

土地をかさ上げする

水害に強い住宅を建てるには、土地をかさ上げする方法もあります。

土地のかさ上げとは住宅を建てる土地に盛土をして地盤を高くする工事のことです。

とくに水害リスクの高い地域ではよく行われている工事方法で、水害リスクを低減できます。

ただし、かさ上げする際は、土砂崩れが発生する危険性などがあるため、慎重に検討しましょう。

高床式にする

住宅を高床式にすることも、水害に強い住宅を建てるポイントの1つです。

高床式住宅とは、床面を地面より高い位置に作る住宅のことです。

高床式にすれば、大雨や台風の際に建物の床上への浸水を防ぎやすくなります。

ただし、基礎部分の高い住宅は、斜線制限などの規制に抵触する可能性があるため、法令制限を遵守する必要があります。

主要な生活空間を2階以上にする

2階以上に主要な生活空間を配置することも水害に強い住宅を建てる方法の1つです。

たとえば、1階部分は駐車場や倉庫として利用し、主要な生活空間を2階以上に配置しておけば、万が一浸水した場合でも、生活空間は守れます。

どうしても水害リスクの高い地域に注文住宅を建てる場合には効果的な方法といえるでしょう。

耐水性の高い外壁や床材を使用する

浸水時の被害をできるだけ抑えるためには、耐水性の高い外壁や床材を使用することも重要です。

耐水性の高い外壁であれば、台風時や大雨の際の水の侵入を防ぐことが可能で、防水・耐水性の高い床材を使用すれば、浸水後の復旧作業がスムーズになります。

外壁や床材を選ぶ際は、耐水性だけでなく、メンテナンスのことも考慮して耐久性も重視しましょう。

適切にメンテナンスを行う

水害をできるだけ抑えるためには、注文住宅を建てた後に適切にメンテナンスを行うことも大切です。

屋根や外壁にひび割れなど破損がある場合は、台風や大雨のときに浸水リスクが高くなります。

定期的に点検することで、事前に水害リスクを低減できるでしょう。

また、浸水リスクを防ぐには、排水設備や雨どいの点検も重要です。

台風や大雨のときに適切に排水できるように、普段からこまめな点検や清掃を行っておきましょう。

まとめ

今回は、水害に強い注文住宅について詳しく解説しました。

近年、日本では台風や豪雨などの水害が増えているため、安心して暮らすためには水害に強い注文住宅を建てることが重要です。

また、水害リスクの低い土地を選ぶことも大切といえます。

なお、RKB住宅展では、さまざまなタイプのモデルハウスを用意しています。

水害対策に役立つアイデアが見つかる可能性があるため、ぜひ一度家族で見学してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

内村 純也
内村 純也 宅地建物取引士
注文住宅、新築住宅、不動産仲介、投資物件の営業など約20年間、不動産業界に従事しました。現在は宅地建物取引士の知識を活かし、不動産専門のWebライターとして、注文住宅を中心に不動産関連の記事を主に執筆しております。

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内村 純也
内村 純也 宅地建物取引士
注文住宅、新築住宅、不動産仲介、投資物件の営業など約20年間、不動産業界に従事しました。現在は宅地建物取引士の知識を活かし、不動産専門のWebライターとして、注文住宅を中心に不動産関連の記事を主に執筆しております。